こんにちは!
前回まではJR東北本線をひたすら北上してきましたが、今回は第三セクター区間を通り青森まで紹介していきます。
1.18きっぷと北海道&東日本パスの効力の差が出る区間に突入
駅名票を見て気がつく方も多いと思いますが、見慣れたJR東日本の駅名票ではありません。盛岡から青森までの区間は、JR線の区間を通りません。盛岡から目時までの岩手県区間はいわて銀河鉄道、目時から青森までの青森県区間は青い森鉄道という第三セクターと呼ばれる鉄道会社を利用します。
18きっぷのルールでは、北海道から九州までのJR在来線区間がフリーエリアとなっています。ですので、無課金で盛岡から青森までをこのまま進むことはできず、盛岡から田沢湖線、奥羽本線経由で青森に向かうことになります。
一方の北海道&東日本パスは、JR北海道とJR東日本の在来線と新潟の北越急行、いわて銀河鉄道、青い森鉄道がフリーエリア内となります。しかも、上野から青森まで行く場合は、片道利用だけで元をとってしまうという恐ろしい切符なのです。テレビショッピングでよくある、「今ならこの料金でもう1個プレゼント」的な、訳の分からん値段設定になっています(;^ω^)
余談ですが、盛岡から青森までいわて銀河鉄道、青い森鉄道と乗り継ぐ場合の運賃は、大人5,590円となっています。所要時間は約4時間です。
新幹線で盛岡から青森まで行く場合は、指定席特急券+運賃で大人6,580円となります。所要時間は1時間15分程度です。それで差額990円って…新幹線が安く感じます(^^;)
2.盛岡→八戸
盛岡から青森方面へ向かう場合、八戸行の列車に乗車します。いわて銀河鉄道は目時駅までですが、目時行きの列車はなく、青い森鉄道へ直通運転しています。
車両は盛岡まで散々目にしてきた701系の色違いの列車となります。基本ロングシート車ですが、運が良ければボックスタイプの座席が付いた車両が来てくれるかもしれません…
八戸までは1時間50分程の乗車となります。盛岡から先の運転本数は、さすがに1時間に1本とはいかず、これより先に行く場合は事前に時刻表を確認する必要があります。
二戸は岩手県です。八戸は青森県です。岩手県北部から青森県にかけて、一戸とか七戸とか似たような地名が多く存在します。四戸以外は一戸から九戸まであるようです。この辺まで来れば、だいぶ遠くまで来たなと実感できます。というよりも、疲れたぁとなるころですよね(;^ω^)
3.八戸→青森
青い森鉄道も701系やE721系の色違いの車両で運転されています。ここまで来ればもう、シートの形状とかどうでもよく、座れれば何でも良いのです(;^ω^)お尻も限界に来る頃でしょうし(;^ω^)東京から普通列車だけを乗り継いで、一日で到達できる北限が青森でしょう。鉄道のみで北海道に入る場合は、青森で宿泊することになります。
4.北海道新幹線を利用して北海道へ
鉄道のみで北海道へ行く場合、新青森駅から北海道新幹線を利用しますが、北海道&東日本パスを利用する場合は、特例で新青森⇔新函館北斗間を特定特急券という切符を購入すれば乗車できることになっています。特定特急券は、座席の指定を受けれませんが、空いている普通席に座ることができます。お値段は、大人3,930円となっています。
期間限定ですが、お先にトクだ値スペシャルという乗車券+特急券がセットになった切符を購入できた場合、なんと大人3,750円という衝撃価格となります。何が衝撃か、運賃と新幹線指定券がセットでこの値段ですよ!指定券なので確実に座れます(乗車率が芳しくないので特定特急券でも座れるかと思いますが…)。乗車日の20日前までに購入するのと、座席数限定なので20日前でも売り切れていることがあります。
これを高いとみるかは、青森県から北海道へ渡るフェリーの価格と比較すると良いでしょう。
また、新幹線を利用する場合は、青森に到着する時間にもよりますが、特定特急券のほかにホテル代も発生するのをお忘れなく!
5.青森県から北海道までフェリーを利用する
青森県から北海道に行くにはフェリーを利用するのもおすすめです!18きっぷや北海道&東北パスを利用する方は、どちらかのフェリーに乗船することになります。
①八戸港から苫小牧港まで結ぶシルバーフェリー
②青森港から函館港まで結ぶ津軽海峡フェリーまたは青函フェリー
①シルバーフェリー
シルバーフェリーを利用する場合は、八戸駅または本八戸駅から路線バスが出ていますので、アクセスが良いです。
シルバーフェリーで苫小牧まで利用すると、乗船時間は8時間程となります。動くホテルという感覚で利用するとお得感が増しますよ!また、深夜便を利用すると翌日の午前中には札幌に到達できますので、かなりおすすめします。私も何度か利用しましたが、快適にすごせました。
フェリーといえば雑魚寝の大部屋!というのは一昔前の時代です。今では一人旅でも個室が用意されていますので、プライバシーが保たれて安心して眠りにつくことができます。窓がない部屋ですが、寝るだけですし十分なお部屋でした。
こちらのタイプは、2等寝台Aというもので、大人8,400円となっています。
ちなみに雑魚寝の2等の運賃は、大人5,600円となります。
運賃だけを見ると結構高い印象はありますが、ホテル代+ショートカット+翌朝から北海道内を移動できますので、コスパ的には良いかと思いますよ!
ただし、乗船するフェリーによって客室タイプが異なります。東京を始発で出発して、八戸港22時発のフェリーに乗船する場合は、写真にあるタイプの部屋はありませんのでご注意ください。
②津軽海峡フェリー
青森駅から青森港までは徒歩で向かうことになります。
青森港から函館港まで所要時間は3時間40分なので、深夜時間帯に乗船する場合は仮眠程度に考えた方がよさそうです。
客室タイプがいくつかありますが、4時間ないくらいですので横になれれば良いのかなと思います。ですので雑魚寝タイプのスタンダードを基準に考えていきます。
津軽海峡フェリーの料金設定は、乗船日によってことなりますが、スタンダードの運賃は、大人2,260円~3,250円となっています。北海道新幹線の特定特急券が約4,000円なので、若干お安くなっています。仮眠となってしまいそうですが、翌朝から北海道の観光や鉄道を満喫できるのがメリットですね!
③青函フェリー
青森港の津軽海峡フェリー乗り場の隣に青函フェリー乗り場があります。
座席タイプはシンプルで、個室か雑魚寝または椅子席の2タイプになります。今回は雑魚寝または椅子席タイプの運賃で考えていきます。
運賃はシーズンごとに異なり、大人1,800円または2,200円となります。ここまで紹介した中で最安値となっています。一番安く北海道に行ける手段なので、とにかく安く旅行したいという方にはピッタリです!
ここまでフェリーについてご案内しましたが、一番気になるのは値段より船酔いだったりしませんか?私個人の意見となりますが、津軽海峡付近を航行する際は、今まで何度がフェリーをりようしていますが、揺れなかったという記憶があまりありません(-_-;)天候でだいぶ左右されてしまいますが、夏の方が揺れが少ない印象です。
また、台風や低気圧で欠航になることもあるのがフェリーです。それを考慮して4つの方法のうちどれを選ぶか考えてみてくださいね!
ここまで4回にわたって紹介してきましたが、東京→東北、北海道編は今回で終了となります。また他の地域に行くお得な情報も書いていく予定ですので、その際は読んでいただけたら幸いです。